午後に円買い強まる、ドル円は約1カ月ぶりの安値圏まで下落=東京為替概況
午後に円買い強まる、ドル円は約1カ月ぶりの安値圏まで下落=東京為替概況
東京午後は円買いが強まり、約1カ月ぶりの安値水準まで下落した。ドル円は、午前に一部政府関係者が日銀による3月か4月のマイナス金利解除に容認姿勢を示したという報道を受けて円が買われ、149円割れに沈んだ。午後には下値を広げ、2月8日以来およそ1カ月ぶりの安値となる148.41付近まで水準を切り下げた。その後は下げ渋り、148.60台まで戻している。
午前に発表された1月の日本毎月勤労統計で現金給与総額が市場予想を上回ったことや、中川日銀審議委員が2%の物価安定目標の実現に向けて「着実に歩を進めている」と語ったことが3月のマイナス金利解除観測につながったとみられる。
東京終盤では、植田日銀総裁が「物価目標実現の確度は引き続き少しづつ高まっている」「物価目標実現が見通せれば、大規模緩和の修正を検討」と発言。ドル円は、148.60台で小動きの反応となっている。
クロス円も軒並み円高に振れ、ユーロ円は161.83付近まで、ポンド円は189.06付近まで一時下落した。ユーロドルは朝から前日終値を挟んでもみ合いが続い
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執筆者 : MINKABU PRESS
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