ポンドドルも一時1.27ドル台回復 ユーロに比べれば上値重いとの指摘も=NY為替
きょうのNY為替市場はドル売りが強まる中で、ポンドドルも一時1.27ドル台を回復する場面が見られた。9月初め以来の高水準。1.2715ドル付近にフィボナッチ61.8%戻しの水準が来ており、目先の上値メドとして意識される。
ただ、ポンドはユーロに比べれば上値は重くなるとの指摘も出ている。先週の秋季予算案で発表された財政支援策とリスク選好の高まりにより、直近上昇していたポンドがさらに買われる可能性は低いという。今週末の米PCEデフレータの発表を前にリスク心理が慎重になり、英予算発表の影響が薄れてきたとしている。調整リスクも高まっているという。
きょうは英中銀の中でもタカ派として知られるハスケル委員の発言が伝わっていたが、近く利下げの見通しはないと述べ、金利は多くの人が予想している以上に長期に渡って高金利を維持する必要があるとの考えを示していたほか、インフレが鈍化すれば、すぐに金利を引き下げることができるというのは正しくないとも述べた。
GBP/USD 1.2685 GBP/JPY 187.19 EUR/GBP 0.8658
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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