【これからの見通し】きょうはスイス、英国、トルコの中銀政策金利発表
【これからの見通し】きょうはスイス、英国、トルコの中銀政策金利発表
この後の海外市場ではスイス中銀、英中銀、トルコ中銀などの政策金利が発表される。いずれも利上げ観測が広がっている。諸中銀の利上げはドル相場を圧迫する一因となることが想定される。ただ、相場はそれほど単純なものでもなく、事前のポジションの形成具合や、予想と結果との乖離、株式など他市場の反応如何などに影響されることとなる。政策金利発表は注目度の高いイベントであるだけに、市場は神経質な反応を見せそうだ。
スイス中銀は25bp利上げを実施する見込み。ただ、エコノミストの3分の1程度は50bp利上げを予想している。また、ごくわずかに据え置き予想も存在している。
英中銀は25bp利上げが市場のコンセンサスとなっている。ただ、先日の英消費者物価指数の発表を巡ってポンド相場が複雑な値動きを示したことは記憶に新しい。インフレ率の鈍化は遅々として進まず、一部には50bp利上げ観測もでている。一方で、ポンド相場は売りに押されている。ポジション動向は買い持ちを縮小する方向となっているようだ。ターミナルレート観測については6%まで上昇する見方が有力となっている。主要中銀のなかで最もタカ派度が強い状況となっている。前回7対2だったメンバーの票割れに変化がみられるのかどうかも注目される。
トルコ中銀は8.5%から20%への大幅利上げ観測となっている。財務相と中銀総裁が刷新されたことで、市場ではより正統派の金融政策に転換するとの期待が広がっている。40%近い高インフレのもとで、どの程度の利上げ幅となるのかが注目ポイント。現状では14%から40%とかなり見方が幅広くなっている。発表直後の反応は利上げ幅に反応しそうだが、その後の動向は予想しがたい。これまでエルドアン大統領は中銀総裁人事にたびたび介入しており、正統派の金融政策の持続性については確信は持てない。
上記以外の経済指標発表は、米新規失業保険申請件数(06/11 - 06/17)、米経常収支(2023年 第1四半期)、米中古住宅販売件数(5月)、米景気先行指数(5月)、ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値)(6月)など。
発言イベント関連では、ジョルダン・スイス中銀総裁が会見を行う。今回の英金融政策委員会(MPC)はスーパーサーズデーではなく、中銀総裁会見は予定されていない。昨日に引き続きパウエルFRB議長がきょうは米上院銀行委員会で半期に1度の議会証言に臨む。その他にもウォラーFRB理事、ボウマンFRB理事、メスター・クリーブランド連銀総裁、パネッタECB理事、ナーゲル独連銀総裁、デギンドスECB副総裁などの発言機会が予定されている。米週間石油在庫統計が発表される。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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