ポンドは上値重い 制限措置解除による感染拡大リスクに投資家も依然として慎重=NY為替
ポンドドルは下げは一服しているものの、1.37ドル台で推移しており、上値の重い展開が続いている。ポンドは対ユーロや円でも下落しており、ポンド円は150円台まで下落する場面がみられた。きょうの下げで100日線を下回っており、明日以降の動きが警戒される。
ポンドを圧迫している要因は、FRBがタカ派にややシフトした一方で、英中銀は依然としてハト派姿勢を堅持していることが挙げられる。市場は22年夏に0.1%で利上げを開始し、23年3月に0.25%の追加利上げを予測している。しかし、現在の楽観的な見方の後退が続くと、利上げ開始は先送りになるリスクもありそうだ。ジョンソン英首相は7月19日に制限措置の全面解除を計画しているが、その場合、感染が増える可能性があるとも警告しており、投資家も依然としてポンドには慎重姿勢のようだ。
GBP/USD 1.3774 GBP/JPY 151.24 EUR/GBP 0.8596
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。