反発、イランやロシアの供給下振れリスクで=NY原油概況
NY原油先物5月限(WTI)(終値)
1バレル=71.48(+2.12 +3.06%)
ニューヨーク原油の期近は反発。ロシアとウクライナの停戦協議が滞っていることに苛立つトランプ米大統領が、ロシアが停戦に合意しなければ1ヶ月以内に追加制裁を科すと述べたことが手がかり。ロシア産原油を購入する国に対して、米国が25%から50%の追加関税を課す可能性がある。ウクライナ戦争が始まった後のロシア産原油の主な買い手は中国やインド。
また、米国とイランが書簡をやりとりした後、トランプ米大統領がイランを空爆すると警告したことも懸念要因。イランの核開発を巡り、米国はイランに対して威圧的に協議開始を迫っているが、イランは応じなかったようだ。
時間外取引で5月限は堅調に推移する場面はあったが、1バレル=70ドルの節目が引き続き抵抗となった。ただ、通常取引開始後に買い戻しが強まると、この水準を突破し71.83ドルまで上値を伸ばした。5月限は中心限月として2月21日以来の高値をつけている。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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