ポンド買い戻しも、前日のベイリー総裁の発言で上値はさらに重くなる=NY為替
きょうのNY為替市場は、この日の米雇用統計を受けてドル買いが一服しており、ポンドドルの買い戻しが優勢となっている。米雇用統計発表直後に1.37ドル台前半まで下落する場面がみられたが、1.38ドル台まで買い戻される動き。
ただ、前日のベイリー英中銀総裁のインフレ懸念を軽視した発言で、市場は英中銀の引き締め期待をさらに後退させており、ポンドの上値はさらに重くなっている。総裁は「時期尚早の引き締めによって景気回復が損なわれないようにするために、政策立案者は一時的な力強い成長とインフレに過剰反応しないことが重要」と述べていた。
市場は6月下旬に高まっていたタカ派期待を後退させ、それと伴にポンドも水準の修正を余儀なくされている。当初は2022年5月に0.1%の利上げ開始期待を高めていたが、その期待も後退しているようだ。
GBP/USD 1.3814 GBP/JPY 153.58 EUR/GBP 0.8581
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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