ドルが買い戻しで全般に堅調、豪ドルは中国指標後に軟化＝東京為替前場概況

　東京外為市場、ドル円は朝方に前日安値に並ぶ１０８．６１円付近まで軟化したものの、仲値にかけてはドル買いが入り、仲値公示後に１０８．９４円近辺まで上値を伸ばした。クロス円もおおむねドル円につれた値動きとなり、ユーロ円は朝方に節目の１３０円を割り込む場面がみられたが、その後は１３０．２４円付近まで切り返した。

　ポンドドルやＮＺドル／ドルなどはじり安。前日は米国債利回りの低下を背景にドル安となったが、本日の東京市場では時間外取引の１０年米国債利回りの小幅上昇も材料視され、ドルが全般に買い戻しで堅調に推移している。ユーロドルは前日安値を下回り、１．１９５０ドル近辺まで軟化している。

　豪ドル／ドルは０．７７２４ドル近辺まで、豪ドル円は８４．０８円近辺まで下落。午前１１時に発表された中国の各経済指標が総じて予想を下回ると、中国と豪州は経済的に結びつきが強いため、豪ドルは売りで反応している。

　日経平均株価は小幅続伸。前引けでは前営業日比３９．９７円高の２万９６８２．６６円となった。

　午前１１時３３分現在では、ドル円は１ドル＝１０８．８７円、ユーロドルは１ユーロ＝１．１９５３ドル、ユーロ円は１ユーロ＝１３０．１３円、ポンド円は１ポンド＝１４９．７７円、豪ドル円は１豪ドル＝８４．１７円、ＮＺドル円は１ＮＺドル＝７７．９２円、スイス円は１スイスフラン＝１１７．９５円、カナダ円は１カナダドル＝８６．７１円付近で推移している。

MINKABU PRESS