「米3月CPIに注目」 外為トゥデイ 2021年4月13日号
目次
▼12日(月)の為替相場
(1):英ロックダウン 一段と緩和へ
(2):米債入札軟調 ドル/円下げ渋る
(3):中国の為替操作国認定見送りの可能性
12日(月)の為替相場
期間:12日(月)午前7時00分~13日(火)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):英ロックダウン 一段と緩和へ
欧州市場に入るとユーロ売り・ポンド買いが活発化。ユーロ/ポンド急落の余波でユーロ/円が下落した一方、ポンド/円は強含んだ。なお、英国はこの日からロックダウン(都市封鎖)を一段と緩和し、飲食店の屋外営業などが再開された。
(2):米債入札軟調 ドル/円下げ渋る
米10年債入札は380億ドル規模の入札に対し、応札倍率が2.36倍(前回2.38倍)となった。これより前に行われた3年債入札もやや軟調であった。一時低下していた米長期金利がこれらを受けて持ち直したため、ドル/円は下げ渋った。
(3):中国の為替操作国認定見送りの可能性
イエレン米財務長官は就任後初となる為替報告書で中国を為替操作国に認定しない方針だとする関係者の話が伝わった。これを受けて中国人民元相場がやや上昇したが、他の主要通貨の反応は小さかった。
12日(月)の株・債券・商品市場
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本日の見通し
ドル/円の見通し:米3月CPIに注目
昨日のドル/円は上値の重い展開。朝方こそ109.70円台まで強含む場面もあったが、欧州市場では109.25円前後まで反落。NY市場に入ると米長期金利の持ち直しを受けて小反発したが109.40円台で伸び悩んだ。
本日は、米3月消費者物価指数(CPI)の結果に注目が集まっており、市場予想は前年比+2.5%と高い伸びが見込まれている。ただ、食品とエネルギーを除いたコア指数は前年比+1.5%と比較的穏やかな伸びに留まる見通しだ。CPIを受けて米10年債利回りがどのような反応を示すかがドル/円相場のカギとなろう。
その他、本日は240億ドル規模の米30年債入札が予定されている。昨日の3年債と10年債の入札は大きな波乱こそなかったが需要はやや鈍かった。30年債入札も不調となれば米長期金利の上昇圧力となり、ドルを押し上げる事になるだろう。本日のドル/円は、これらの結果が判明するNY市場までは小幅な値動きとなりそうだ。
注目の経済指標
注目のイベント
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