FX/為替「ドル/円今日の予想」 外為どっとコム トゥデイ 2026年2月27日号

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2026年2月27日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 為替アナリスト 中村勉
目次
▼26日(木)の為替相場
(1):日銀審議委員「物価が予想以上に上振れするリスクも」
(2):高市首相「具体的な手法は日銀にゆだねられるべき」
(3):ECB総裁 任期を全うする意向示す
(4):米新規失業保険申請件数 やや増加
▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:ドル/円の上昇速度は抑えられたものに/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント
26日(木)の為替相場

期間:26日(木)午前7時10分~27日(金)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):日銀審議委員「物価が予想以上に上振れするリスクも」
日銀の高田審議委員は「今後、海外中心に物価上昇要因が生じた場合、日本でも物価が予想以上に上振れするリスクも念頭に置く必要がある」と主張。世界的な景気回復で各国の中央銀行が利上げに向かえば「意図せざるビハインド・ザ・カーブ(利上げが後手に回る)が生じるリスクがある」と指摘した。為替については、日本の実質金利が世界で最低水準にあるとした上で「為替を通じた物価動向には留意が必要だ」と述べた。
(2):高市首相「具体的な手法は日銀にゆだねられるべき」
高市首相は参院代表質問で円安是正のための適切な金融政策の必要性について問われ、「日銀の金融政策は為替誘導を目的としたものではない」と回答。その上で「金融政策の具体的な手法は日銀に委ねられるべきだ」としつつ、「日銀には引き続き政府と密接に連携を図り、コストプッシュではなく、賃金上昇を伴った2%の物価目標の持続的・安定的実現に向け適切な政策運営を期待する」と強調した。
(3):ECB総裁 任期を全うする意向示す
欧州中銀(ECB)のラガルド総裁は欧州議会で「デジタルユーロは、私が極めて重要と考える使命の一要素だ」と述べた上で「私の基本姿勢は、使命の達成には任期満了までかかるというものだ。物価安定と金融安定、オンライン・オフライン、ホールセール・リテールを問わず、あらゆる場面で堅固なデジタルユーロを実現する使命だ」と言明。2027年10月までの任期を全うする意向を示し、早期退任の憶測にあらためて反論した。
(4):米新規失業保険申請件数 やや増加
米新規失業保険申請件数は21.2万件と前週の20.8万件からやや増加したものの市場予想(21.6万件)を下回った。これにより、4週平均の申請件数は22.3万件となった(前週時点22.0万件)。
26日(木)の株・債券・商品市場

ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

【情報提供:外為どっとコム】
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人気通貨ペア 本日の予想レンジ

ドル/円の見通し:ドル/円の上昇速度は抑えられたものに
昨日のドル/円は終値ベースで約0.2%下落。高市首相が「金融政策の具体的手法は日銀にゆだねられるべき」「高い緊張感を持ち注視していることには何ら変わりなく、市場としっかり対話していく」などと述べたことで155.69円前後まで下落する場面も見られたが、円買いに勢いはなく下げ渋った。もっとも、ドルを買い上げるほどの材料もなく、その後は155円台後半から156円台前半で方向感のない動きとなった。 本日、日本の2月東京都区部消費者物価指数(CPI)が発表される。日銀が重視する生鮮食品を除くコアCPIは前月の前年比+2.0%から+1.7%へと伸びが鈍化すると市場は予想している。市場予想以上に伸びが鈍化していた場合には、日銀が追加利上げに動きにくくなるとの思惑から円売りで反応することになりそうだ。もっとも、トランプ米政権の政策を巡る不透明感から積極的にドルを買う地合いではないことから、ドル/円の上昇速度は抑えられたものになるだろう。25日高値(156.83円前後)や心理的節目の157.00円付近では戻り売りが出そうだ。なお、NY時間には米1月生産者物価指数(PPI)が発表される。
注目の経済指標:米PPI

注目のイベント:ECBインフレ予想
※時間は日本時間での表示になります。
※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。
外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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