FX/為替「ドル/円今日の予想」 外為どっとコム トゥデイ 2026年2月26日号

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2026年2月26日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト 神田卓也
目次
▼25日(水)の為替相場
(1):豪CPI 予想を上回る
(2):米大統領 一般教書演説
(3):日銀審議委員候補提出
(4):日銀総裁 追加利上げに前向きな姿勢示す
▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:「高市トレード」が続くと予想/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント
25日(水)の為替相場

期間:25日(水)午前7時10分~26日(木)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):豪CPI 予想を上回る
豪1月消費者物価指数(CPI)は前年比+3.8%と市場予想(+3.7%)を上回り前月と同じ伸び率だった。コアCPIに当たるCPIトリム平均は前年比+3.4%と予想や前月(+3.3%)を上回り、16カ月ぶりの高水準となった。
(2):米大統領 一般教書演説
トランプ米大統領は上下院合同会議で一般教書演説を行った。米国は「かつてないほど大きく、より良く、より豊かで、より強くなって戻ってきた」と宣言するなど、自身の政策と経済実績を誇張した。一方で、米国民の生活苦についてはバイデン前大統領に責任を転嫁した。看板政策の関税に関し「数千億ドルの利益を得た。経済的にも国家安全保障の点でも素晴らしい取引を成立させた」と正当化。その上で、連邦最高裁が無効と判断した相互関税については、代替措置が「以前より強力な解決策になる」と強調した。
(3):日銀審議委員候補提出
政府は、3月31日と6月29日にそれぞれ任期満了を迎える野口日銀審議委員、中川日銀審議委員の後任候補として、中央大学名誉教授の浅田統一郎氏と青山学院大学教授の佐藤綾野氏を充てる国会同意人事案を衆参両院に提出した。両氏とも金融緩和と積極財政を重視するリフレ派とされることから、発表後に円が広範に売られた。
(4):日銀総裁 追加利上げに前向きな姿勢示す
植田日銀総裁は読売新聞とのインタビューで、24日に発動した米国の新たな関税について「今後様々な動きがある可能性があるので、注意してみていきたい」としつつ、撤廃された相互関税が15%だったことに触れ「日本に大きな影響はない」との見解を示した。追加利上げについては、「経済・物価情勢の見通しが実現する可能性が高まれば、金融緩和の度合いを調整していくのが基本的なスタンスだ」とこれまで同様の姿勢を示しつつ、3月と4月の金融政策決定会合までに「得られる情報を丹念に点検した上で意思決定をしていきたい」と語った。また、4月1日に発表される全国企業短期経済観測調査(日銀短観)について、「重要な情報」と指摘したが、「必ず短観を待たないと情報を得られないわけではない」との見解を示した。
25日(水)の株・債券・商品市場

ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

【情報提供:外為どっとコム】
- ※ 「外為注文情報」とは、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況を確認できるツールのことを指します。
- ※ 尚、この外為注文情報は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。
人気通貨ペア 本日の予想レンジ

ドル/円の見通し:「高市トレード」が続くと予想
昨日のドル/円は終値ベースで約0.3%上昇。高市政権が次期日銀審議委員として浅田氏と佐藤氏を充てる案を国会に提示したことを受け、一時156.83円前後までドル高・円安が進行した。両氏はいずれも財政出動と金融緩和に前向きな「リフレ派」と見られることから、人事案を受けて日銀の利上げ期待が後退した。ただ、植田日銀総裁が読売新聞のインタビュー記事で追加利上げに前向きな姿勢を示したことが伝わると、ドル/円は上げ幅を縮小し、156.38円前後で取引を終えた。なお、高市カラーを前面に打ち出した日銀人事は株式市場への影響も大きく、日経平均株価は昨日夜間の先物取引で5万9千円台後半へと大幅に上昇している。本日も、株買い・円売りの「高市トレード」が続くことが予想される。ドル/円は157.66円前後を超えれば、今月8日の衆院選後の下落を帳消しにすることになるため上値余地がさらに広がりそうだ。ただし、トランプ米大統領の貿易政策をめぐる不透明感などからドルの上値は重い。ドルの反発なくしては157.66円前後の突破は難しいだろう。NY市場で発表される米新規失業保険申請件数があらためて労働市場の安定を示すか注目したい。
注目の経済指標:米新規失業保険申請件数

注目のイベント:ECB総裁発言
※時間は日本時間での表示になります。
※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。
株式会社外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。
マネーを育てよう!をテーマに、外為どっとコム総合研究所に所属する研究員が執筆するオリジナルレポートのほか豪華講師陣の貴重なFXレポート、個人投資家や著名投資家のインタビュー記事など、バラエティ豊かな情報を配信しています。為替トレンドに合わせた特集記事やFX初心者でも安心の学習コンテンツを用意しており、個人投資家の取引技能の向上に寄与すべく活動しています。





