クロス円は早朝からの上昇を帳消し、米国株先物は下げに転換=東京為替前場概況
東京外為市場は全般に、株価にらみの展開となっている。東京序盤では時間外取引での米国株先物の大幅上昇を背景にリスク選好のドル安、円安が進んだ。しかし、東京中盤では米国株先物のマイナス転換や日経平均株価の上げ幅縮小を受けてドル安、円安が一服し、クロス円は早朝からの上昇を帳消しにしている。米大統領選の各州における結果が続々と伝えられており、警戒感が強まっているもよう。
10月の中国の財新サービス業購買担当者指数(PMI)が午前10時45分に公表され、56.8となった。前回値の54.8や市場予想の55.0を上回ったが、豪ドル円は74円台半ばから前半へと弱含んでおり、為替市場に与える影響は限定的のもよう。
カナダ円はクロス円全般の上昇も相まって、午前8時40分頃に79.88円近辺まで強含んだ。しかし、80円台回復はならずに、東京中盤は79.18円近辺まで弱含んでいる。新型コロナウイルスの感染者数減少に伴い、カナダ最大の都市トロントにおける屋内での食事やジムを14日に再開する方向と報じられているが、米大統領選に市場の関心が向かう中、カナダドルに与える影響は限定的のようだ。
日経平均株価は大幅続伸。前引けでは前営業日比330.90円高の2万3626.38円となった。
午前11時36分現在では、ドル円は1ドル=104.99円、ユーロドルは1ユーロ=1.1638ドル、ユーロ円は1ユーロ=122.19円、ポンド円は1ポンド=136.15円、豪ドル円は1豪ドル=74.36円、NZドル円は1NZドル=69.66円、スイス円は1スイスフラン=114.48円、カナダ円は1カナダドル=79.29円付近で推移している。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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