カナダ補欠選挙 最大都市トロントで与党自由党がまさかの敗北、トルドー首相辞任迫られる可能性も
カナダ補欠選挙 最大都市トロントで与党自由党がまさかの敗北、トルドー首相辞任迫られる可能性も
カナダ最大都市のトロント中心部で行われた補欠選挙で野党・保守党が勝利した。トロント中心部セントポール選挙区では1993年以降、与党・自由党が勝利してきたが、今回まさかの与党敗北となった。
最近の世論調査ではトルドー首相の人気が急落する中、ポワリエーブル党首率いる野党・保守党の人気が急上昇しており、セントポール選挙区の選挙結果は与党・自由党にとって都市部ですら議席確保が危ういことを示している。
この結果を受けトルドー首相は、我々が望んでいた結果ではないが国民の不満や懸念は理解しているということを明確にしておきたいとコメント。辞任の意向は示唆しなかった。専門家は、セントポール選挙区での選挙結果は与党・自由党にとってまさに懐疑的、ほんの数カ月前までは与党・自由党が野党・保守党に負けるなど想像もできなかった地区だと述べ、トルドー首相は辞任を迫られる可能性もあると指摘。
今年は世界的な選挙イヤーであり、南アフリカやインド、メキシコ、欧州議会選挙の結果を巡り金融市場が混乱した。6月末にはフランス下院選挙、7月頭には英国総選挙、11月には米国の大統領選挙があり、今年は選挙を巡り波乱の展開が続くと予想される。カナダ選挙は2025年10月までに実施の予定。

執筆者 : MINKABU PRESS
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