【本日の見通し】ドル円は160円超え警戒、財務省人事案に注目も
【本日の見通し】ドル円は160円超え警戒、財務省人事案に注目も
ドル円は159円台後半推移。下がると買いが出る流れが続き、堅調地合いを維持も、160円超えにはまだ慎重。流れは上方向と見られ、160円超えが視野に入っている。下値しっかり感が強く意識されると、大台トライが十分にありそう。
今日は目立った米指標発表予定などがなく、やや材料不足感。そうした中、海外勢も含め注目を集めているのが、神田財務官を含めた人事案。昨日の閣議予定に「各府省幹部職員の任免につき、内閣の承認を得ることについて(決定)」が入っており、人事案の内閣承認が済んだと見られることから本日もしくは近日中の発表があると見られる。市場の焦点は介入などの指揮を執っている神田財務官について、すでに平均を過ぎる3年が経っており、今回退任の可能性があるが、前例からもう少し長く務めた例(黒田前日銀総裁は財務官を3年半務めた)があり、留任の可能性もある。新任が発表された財務次官が神田財務官と同期であることも留任見通しを後押し。海外勢は退任した場合円売り材料と見ている様子。160円超えの材料となる可能性。
ユーロドルは海外市場で一時1.07を割り込んだ。上値の重さが継続しそう。対円でも上値が少し抑えられている。下方向のリスクを意識。フランスの政治情勢への警戒が依然として重石。
MINKABU PRESS 山岡和雅

執筆者 : MINKABU PRESS
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