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FX/為替「ドル/円、158円台回復を窺う 米小売りに注目」 外為どっとコム トゥデイ 2024年6月18日号

マネ育チャンネル 

外為どっとコム トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2024年6月18日8時20分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼17日(月)の為替相場
(1):中国の経済指標はマチマチの結果
(2):仏政治リスクが後退
(3):NY連銀製造業景気指数は予想を上回る

▼17日(月)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:米小売売上高が強ければドルを押し上げる可能性/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

17日(月)の為替相場

期間:17日(月)午前7時00分~18日(火)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):中国の経済指標はマチマチの結果

中国5月鉱工業生産は前年比+5.6%と市場予想(+6.2%)を下回った一方、同小売売上高は前年比+3.7%と予想(+3.0%)を上回った。また中国の1-5月固定資産投資(設備投資)は前年比+4.0%と市場予想(+4.2%)を下回った。

(2):仏政治リスクが後退

総選挙に向けて政治リスクが高まったとして先週、大幅に下落していたフランスの株価や国債価格が反発。ユーロを買い戻す動きも強まった。なお、フランスの極右政党・国民連合(RN)を率いるルペン氏はこの日の仏紙のインタビューで、選挙に勝利しても大統領を追い出すつもりはないと述べて、マクロン氏と協力する意向を表明した。欧州中銀(ECB)のレーン専務理事が「債券市場の混乱は無秩序ではない」として仏国債救済の必要性を否定したことも伝わった。

(3):NY連銀製造業景気指数は予想を上回る

米6月NY連銀製造業景況指数は-6.0と市場予想(-10.0)を上回り、前月(-15.6)からマイナス幅が縮小した。フランスの政治リスクを背景に安全資産として買われていた米国債が反落(金利は上昇)したこともあってドル/円はその後、157.90円台まで強含んだ。ただ、ユーロの反発でドルが相対的に軟化したためドル/円は158円台を前に伸び悩んだ。

17日(月)の株・債券・商品市場

<最新の株価指数CFDレートはこちら>

ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

<外為注文情報はこちら>

【情報提供:外為どっとコム】

  • ※ 「外為注文情報」とは、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況を確認できるツールのことを指します。
  • ※また、高機能チャート(無料)では「取引分析」 を選択することで、チャート上に注文情報の表示が可能です。
  • ※ 尚、この外為注文情報は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。

 

人気通貨ペア 本日の予想レンジ

ドル/円の見通し:米小売売上高が強ければドルを押し上げる可能性

昨日のドル/円は終値ベースで約0.2%上昇。フランスの政局不透明感がいくぶん薄れたことで同国の株価や国債価格が持ち直す中、ユーロ/円の反発につれて一時157.96円前後まで上昇した。フランス総選挙に関する世論調査でトップを走る極右政党・国民連合(RN)のルペン氏はこの日、選挙で勝利してもマクロン大統領と協力する考えを表明した。一時的にせよフランスの政治リスクが和らいだことで市場の関心は本日のNY市場で発表される米5月小売売上高に向かうだろう。市場予想によれば、前月比+0.3%と米個人消費が堅調を維持していることを示す結果になりそうだ。国内総生産(GDP)の推計に用いられるコア小売売上高(自動車、建材、ガソリン、外食を除く)は前月比+0.5%の高い伸びが予想されている。米連邦準備制度理事会(FRB)が金融政策はデータ次第と強調しているだけに、仮に5月小売売上高が強い結果となれば利下げ観測の後退につながりドルを押し上げる可能性がある。この場合ドル/円は、先週の日銀金融政策決定会合で付けた約1カ月半ぶり高値の158.26円前後を超えられるかが見どころになりそうだ。

注目の経済指標:米小売売上高

注目のイベント:植田日銀総裁発言

※時間は日本時間での表示になります。
※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。

 
kanda.jpg株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
●免責事項
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。

マネ育チャンネル:外為どっとコム

執筆者 マネ育チャンネル

執筆者 : マネ育チャンネル|外為どっとコム

マネーを育てよう!をテーマに、外為どっとコム総合研究所に所属する研究員が執筆するオリジナルレポートのほか豪華講師陣の貴重なFXレポート、個人投資家や著名投資家のインタビュー記事など、バラエティ豊かな情報を配信しています。為替トレンドに合わせた特集記事やFX初心者でも安心の学習コンテンツを用意しており、個人投資家の取引技能の向上に寄与すべく活動しています。

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