ドル円は一本調子の下げで21日線を割り込む=NY為替
ドル円はNY時間に入って一本調子の下げを続け、一時108.15円近辺まで下げ幅を拡大した。FOMC明けの8月相場入りとなる中、ドルの利益確定売りが出ている。この日発表になったISM製造業指数が弱い内容となり2016年8月以来の低水準となったことも流れを加速させた。米国債利回りがNY時間に入って下げに転じていることもドル円の戻り売りを強めている。
この下げで108.30円付近に来ている21日線を下回る動きが出ており、明日の米雇用統計を控えて動向が注目される展開。
前日のFOMCでパウエルFRB議長は追加利下げに含みを残したものの、あくまで予防的な措置であり、利下げサイクル入りは否定していた。市場は期待したほどハト派ではないとの印象から為替市場はドル買いの反応を見せ、ドル円もきょうの東京時間には2ヵ月ぶりに109円台に上昇していたものの維持できていない。109円台に入ると戻り売りオーダーも出てくるようだ。
また、米株は大幅反発しているものの、円買いの動きも出ており、ユーロ円やポンド円といったクロス円も下落。
USD/JPY 108.21 EUR/JPY 119.70
GBP/JPY 131.30 AUD/JPY 74.18
minkabu PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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