ポンドドル、一気に21日線うかがう展開 英中銀は次回も据え置きの見方=NY為替
きょうの為替市場はNY時間に入ってドル高が強まる中、ポンドドルは売りが強まっている。一時1.3535ドルまで一気に下落し、21日線をうかがう展開を見せている。本日の21日線は1.3515ドル付近。日足ベースのローソク足は前日に長い上髭を付けて失速し、本日も陰線を示現。チャート的にはやや下値警戒感を高める兆候も出ている。
本日は英中銀が政策金利を予想通りに据え置いた。注目されていた来月からの量的引締め(QT)についても、予想通りに年700億ポンドにペースを縮小。ベイリー総裁は根強い高インフレを警戒して、追加利下げに慎重姿勢を強調していた。ただ、全て概ね市場の予想通りだったこともあり、ポンドの反応は限定的となった。市場では、次回11月6日のMPCも据え置きとの見方が強まっている。少なくとも11月26日にリーブス財務相が公表する秋の予算案を確認する必要あるという。
なお、ポンド円は一時201円台まで上昇し年初来高値を更新していたものの、200円台半ばに伸び悩む展開。NY時間に入ってドル円が下落しており、ポンド円も上値が重くなっているようだ。ただ、200円台は堅持されており、上向きの流れは継続している。
GBP/USD 1.3555 GBP/JPY 200.55 EUR/GBP 0.8696
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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