ドル買いと円買い、ユーロは軟調 米FOMC発表控えて調整含み=ロンドン為替概況
ドル買いと円買い、ユーロは軟調 米FOMC発表控えて調整含み=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、米FOMC発表を控えて、まちまちの値動き。ドルが買い戻される一方で、円買いも入っている。また、ユーロが軟調な動きを見せている。ドル円は東京市場から引き続き146円台での振幅となっているが、ロンドン時間は上値重く推移している。ユーロ相場は軟調。ユーロドルは東京朝方に1.18台後半まで買われたあとは、ポジション調整の売りに押されて1.18台前半へと下げている。ユーロは対円や対ポンドでも軟調。ユーロ円は173円台後半から173円付近へと軟化している。一方、ポンドドルは1.36台前半から半ばでの揉み合い。前日終値を挟んで目立った方向性をみせていない。ポンド円は200円付近から199円台半ばへと小安い。対ユーロではポンドは堅調。この日発表された英国とユーロ圏のCPIの水準差が注目される面もあったようだ。英CPIが前年比+3.8%と高止まりする一方で、ユーロ圏CPI確報値は前年比+2.0%とわずかに下方改定された。水準的には倍の開きがある。基本的にはNY午後の米FOMC待ちの展開となっている。
ドル円は146円台前半での取引。146.21付近から146.68付近のレンジで上下動。ロンドン時間には上値重く推移している。欧州株は小高く取引を開始したが、次第に上げを失っている。米株先物・時間外取引は前日終値付近での揉み合いとなっている。米10年債利回りは4.00%付近へと小幅に低下している。
ユーロドルは1.18台前半での取引。東京午前には1.1873付近まで高値を伸ばす場面があった。しかし、買いは続かず、その後は売りに押し戻されている。足元では1.1830台へと軟化している。ユーロ円も上値を抑えられている。東京朝方の173.85付近を高値に、ロンドン時間に入ると173.50割れから173.10付近へと下押しされている。対ポンドでもユーロ売りが優勢。9月ユーロ圏CPI確報値は前年比+2.0%と速報値+2.1%から下方修正された。ECB賃金トラッカーは2024-2026年で賃金上昇圧力が低下・安定化していくことが示された。
ポンドドルは1.36台半ばでの取引。ここまで、前日終値を挟んで1.3630-1.3659の狭いレンジで揉み合っている。ポンド円は東京早朝の200.09付近を高値に、ロンドン時間には199.50付近へと水準を下げている。ユーロポンドではポンドが堅調。0.8673から0.8697のレンジでユーロ売り・ポンド買いの動きとなっている。ユーロ圏CPIとは対照的に9月の英CPIは前年比+3.8%に高止まりしており、ユーロ圏との水準差はほぼ倍となっている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明

執筆者 : MINKABU PRESS
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