ドル円、一時161円台後半まで急伸 終盤に急速に伸び悩む=NY為替概況
ドル円、一時161円台後半まで急伸 終盤に急速に伸び悩む=NY為替概況
きょうのNY為替市場、前日のFOMCを受けたドル高の流れが継続する中、ドル円は買いが強まり、一時161円台後半まで急伸。NY時間に入るとドル高に加え、円安の動きも加わった。
序盤は介入への警戒感から上値に慎重だったものの、161円を突破すると買いが膨らみ、ストップを巻き込んで上昇。162円を日本の当局の介入ポイントの1つと見ている市場関係者も多く、その水準に一気に接近していた。
ただ、終盤に急速に売られ、161円台後半から瞬間的に160円台後半まで一気に下落。明日からNY市場は3連休で、終盤で商いも薄くなっていた中、まとまった売りが入った可能性がありそうだ。日本の当局の介入かどうかは未知数。
明日以降の財務省の動きが注目されるが、市場では介入効果について懐疑的な見方は少なくない。日米金利差が依然として大きく、円キャリー取引はなお有効と見られている。投機筋の円売りポジションが高水準に積み上っているものの、FRBが再び利下げモードに回帰しない限り、介入を実施したとしても、持続的な円高トレンドへの転換は容易ではなく、短期的な動きに終わるとの見方が多いようだ。
ユーロドルは1.14ドル台半ばに下落。4月以降の下向きの流れが続いているほか、年初からの大きな下向きの流れに復帰している状況もうかがえる。一方、NY時間に入って円安が強まり、ユーロ円は一時185円台に上昇。
本日はECBのチーフエコノミスト、レーン理事の講演が伝わり、ユーロ圏は、景気を刺激も抑制もしない中立金利が2.5%まで上昇している可能性があるとの見方を示した。レーン理事はまた、先週の追加利上げについて「景気抑制効果をもたらしていない可能性がある」と言及し、さらなる利上げでも経済抑制には至らない可能性を示唆していた。
ポンドドルは売りが優勢となり、一時1.31ドル台に下落。一方、ポンド円は一時212円台半ばまで下落し、100日線に顔合わせしたものの、NY時間に入って213円台に買い戻される展開。
本日は英中銀が政策委員会(MPC)の結果を公表し、大方の予想通りに据え置きとなった。ただ、委員の投票は7対2で、2名は利上げを主張していた。いずれの委員もインフレ抑制を最優先課題と位置付けており、今後の経済指標次第では追加利上げの可能性も排除していない。ベイリー英中銀総裁は「イラン紛争の圧力は、停戦でも影響波及はこれから。据え置きには満足だが、リスクは上振れ方向」と述べていた。
ただ、ポンドは売りの反応。英中銀が短期的なインフレ見通しを引き下げたことを材料視。第3四半期および第4四半期のインフレ見通しについて、4月時点の想定を僅かに下回るとの見通しを示していた。もっとも、市場では依然として年内に1回の利上げが実施される可能性を織り込んでいる。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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