再送:ドル円、本日も急落 追加介入への警戒高まる NY連銀が米銀にレートチェック=NY為替概況
再送:ドル円、本日も急落 追加介入への警戒高まる NY連銀が米銀にレートチェック=NY為替概況
きょうのNY為替市場、ドル円は本日も戻り売りが強まり、157円台まで急落。日本の当局による追加介入への警戒感が高まり、ドル円は前日同様に急速に下落した。ただ、本日も200日線の手前で一旦下値を止められていたが、終了間際に再び売りが強まり、200日線を下抜けて157円台に下落している。(訂正)
日銀が31日公表した8月3日分の当座預金増減要因と、短資会社の予想との差から、前日のNY時間での介入規模は約8.45兆円の可能性が示唆されていた。
日米協調の動きも観測される中、本日はNY連銀が米大手銀に対してレートチェックを実施したとの報道が流れ、追加介入への警戒感を一段と高めている。NY連銀は少なくとも米大手銀2行に対し、ユーロ円相場のレートチェックを実施したとの報道も流れていた。ユーロ円は181円台まで急落。
当局が160円の水準を介入警戒ゾーンとして意識させようとしている可能性もありそうだ。一方、介入の効果は一時的との見方は依然根強い。日銀は本日の決定会合で政策金利を据え置き、植田総裁も追加利上げ時期を前倒しする明確なシグナルは示さなかった。中東情勢やAI関連需要、為替相場の動向を慎重に見極める姿勢を強調しており、日米金利差の大幅な縮小にはなお時間を要するとみられている。このため、ファンダメンタルズに大きな変化がない限り、円安圧力そのものは残るとの見方は多い。
テクニカル面では、21日線と100日線をともに下回り、短期的には調整色が一段と強まっている。200日線をすぐに回復できれば自律反発も期待されるが、明確に下抜ければ中期トレンドにも変化が生じる可能性があり、当面は介入警戒とともに200日線を巡る攻防が焦点となりそうだ。
ユーロドルは、序盤に1.1460ドル付近に下落したものの、その後は買戻しが入り、1.15ドル台に戻す展開。今週のFOMCが早期利上げに慎重とも取れる内容となったことから、為替市場はドル売りが優勢となっており、ユーロドルは買い戻しが強まっている、21日線を上放れる展開が見られており、テクニカル的にも反転のシグナルが出ている。目先は、100日線が1.1570ドル付近に来ており上値メドとして意識される。
エコノミストからは、ユーロ圏ではインフレリスクの高まりを受け、ECBが9月に追加利上げを実施する可能性が高まっているとの指摘が出ている。本日は7月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値が公表されていたが、中東情勢の緊迫化に伴うエネルギー価格の上昇を背景に、前年比2.9%と前月から0.1ポイント加速した。また、イランでの停戦が崩壊して以降、インフレが幅広い分野へ波及するリスクが大きく高まっており、9月の追加利上げを支持する材料が強まっているという。
同エコノミストは「インフレは依然としてECBの目標を上回っており、前日のユーロ圏GDPが予想を上回ったことも、域内経済がこれまで考えられていた以上に金融引き締めに耐えられる可能性を示している」とも述べている。
ポンドドルは、1.34ドルちょうど付近まで下落したものの、NY時間に入って1.34ドル台後半に買い戻された。本日の200日線が1.34ドルちょうど付近に来ており、その水準はサポートされた格好。一方、ポンド円は再び介入観測も出ている中、終了間際に212円台前半まで下落。
前日は英中銀が金融政策委員会(MPC)の結果を公表していたが、近く利上げに踏み切るとのシグナルを示さなかった。そのことから、ポンドは上値の重い展開が続く可能性があるとの指摘がアナリストから出ている。
英中銀は前日のMPCで、6対3の賛成多数で据え置きを決定。3人の委員は利上げを主張していた。英中銀は引き続きインフレリスクを警戒しているものの、ベイリー総裁は「英中銀が利上げに近づいていると市場は受け止めるべきではない」と述べていた。同アナリストは「英中銀が市場の利上げ期待を意図的にけん制したことで、ポンドの一段高の余地は限定される」と分析している。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。