【本日の見通し】ドル円は28年ぶりの協調介入の影響と中東情勢を受けてドル安円高継続か
【本日の見通し】ドル円は28年ぶりの協調介入の影響と中東情勢を受けてドル安円高継続か
31日の市場でドル円は157.28円までドル売り円買いが進んだ。30日に続いての介入実施と見られる動きが海外市場で入り、大きな下げとなっている。米金融当局において市場での実務を担うNY連銀がユーロ円のレートチェックを行ったとの観測が広がったことも円買いに繋がり、157.40円台のドル安円高圏で先週の取引を終えた。その後、2日には日米の関係者が31日に28年ぶりの協調介入を実施したことを認めたと報じられ、本日3日には共同声明を発表する予定で調整中とも伝えられている。この報道を受けて週明けの市場はもう一段のドル売りとなり、先週金曜日の安値を割り込んだ。さらに、トランプ大統領がイランへの追加攻撃を見送り「本日午後にも新たな協議が行われる」と発言したことで、ドル売りがさらに強まる展開を見せている。
28年ぶりの協調介入実施という報道が、この後もドル円の上値を抑えてくる可能性がある。160円前後が上値の目途として意識されると、中長期的なポジションの整理が進んでトレンドが変わる可能性もある。ただ、日米金利差を狙った円キャリー取引継続の意識は根強く、一時的なドル安円高に留まるとの見方も少なくない。中東情勢一服への期待も先行きの不透明感は強く、今後再びドル高要因になる可能性を秘めている。今後のドル円は、介入姿勢継続への警戒を持ちつつ、157円台を中心にかなり不安定な動きが見込まれる。157.80〜158.00円前後が短期的な上値抵抗水準として機能するかが焦点となりそうだ。
ユーロドルは先週末、その後の報道で実際の介入であったことが判明したNY連銀によるユーロ円のレートチェック観測を受け、対ドルでも一時売られた。ただ、その後はドル安を受けて反発を見せるなどしっかりした動きを見せており、1.15台での推移を中心に1.16台へのトライが意識される。
ユーロ円は先週金曜日にNY連銀によるレートチェック観測から181.40円台まで大きく下落した。週明けも安値を更新して181.37円を付けるなど円買いの動きが継続しているものの、対ドルでのユーロ買いの流れもあり足元は小幅に反発している。この後は181円台を中心に円高の進行をにらむ展開となり、ドル円が再び崩れるようだと180円トライの可能性が出てくる。
ポンドドルは先週金曜日の市場で1.3400ドル近くまで下げた後、1.3500ドル近くまで買い戻された。週明けは中東情勢をにらんだドル安の流れから1.3500ドル超えを付けている。この後もしっかりとした動きが継続するか、1.3450ドル前後が目先のサポートとなりそうだ。
ポンド円はドル円やユーロ円での円買いに押され、先週金曜日には211円台まで下落した。今朝も211.94円を付けた後にやや買い戻されているが、対ドルでのポンド高が支えとなる反面、円高への意識も強く、戻りの重い展開が見込まれる。
MINKABUPRESS 山岡
執筆者 : MINKABU PRESS
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