前日のドル安円高の反動でしっかり=東京為替概況
前日のドル安円高の反動でしっかり=東京為替概況
本日発表された日銀金融政策決定会合の結果は、市場予想通りの政策金利据え置きとなった。投票結果は8対1で、高田委員が政策金利を0.25%へ引き上げるべきとして反対票を投じたが、こちらもほぼ事前の予想通りである。
同時に公表された展望レポートでは、2026年度の経済成長率見通しが引き上げられた一方、物価見通しは引き下げられた。物価の下方修正に関しては、前回4月の展望レポート時点で夏季の電気・ガス料金補助金が決定していなかったため、その影響を反映したものである。また、リスクバランスについては、経済成長の見通しを前回の下振れから「中立」に戻した。これも4月時点で警戒されていた中東情勢によるサプライチェーンの混乱リスクが抑制されたためで、事前に想定されていた範囲内と言える。総じて「想定内」の結果との受け止めが優勢であり、市場の関心はこの後15時30分から予定されている植田総裁の記者会見へと移行している。
ドル円は朝方の159円台前半から、一時160.88円まで上値を伸ばした。前日の海外市場では、163円台での推移からロンドン市場で一時162円台前半まで下落。その後162.80円前後まで買い戻されたものの、政府・日銀によるものとみられるドル売り円買い介入によって157.98円まで急落する場面があった。
その後159円台まで値を戻して東京市場の朝方を迎えると、前日の急落に対する自律反発の動きも手伝ってドル買い円売りが優勢となり、朝方に160円台後半まで上昇した。日銀会合の結果発表を前に高値圏でのもみ合いとなり、会合で目立った円買い材料が出なかったことも加わって、もう一段の上昇となって160.88円を付けた。ただ、上値買いが一巡した後はやや調整売りが入り、午後に入るとやや上値の重い展開となった。15時30分の植田総裁会見を前に、ポジション調整の動きなども見られ、160.30円台を付ける推移となっている。
前日のドル安を受けて1.15ドル台前半まで上昇していたユーロドルは、ドル安が一服したことでやや上値を抑えられたものの、1.15ドル台を維持して推移している。朝方の1.1531ドルから、午後には1.1504ドルを付ける場面があった。
ポンドドルも同様にドル安の反動から調整含みの動きとなり、朝方の1.3471ドルから1.3441ドル前後へと小幅に押し戻されている。
ユーロ円はドル円の上昇を受けてしっかりとした足取りとなり、朝方の183.77円から午前中に185円台まで上昇した。日銀会合後の円売り局面では一時185.17円まで上値を伸ばしている。その後は対ドルでのユーロ安・ドル高の動きも影響し、午後に入るとやや軟調な地合いとなって184.60円台を付けている。
ポンド円もほぼ同様の展開となった。朝方の214.58円から午前中に216円台へと大きく上昇し、日銀会合後には216.32円まで上値を伸ばした。その後は216.00円を挟んで推移していたが、対ドルでポンド売りが優勢となったことから、午後に入り215.70円台をつけた。
MINKABUPRESS 山岡
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。