【これからの見通し】タカ派FRBと中東リスク後退の綱引きの中、きょうは英中銀金融政策発表
【これからの見通し】タカ派FRBと中東リスク後退の綱引きの中、きょうは英中銀金融政策発表
今週は重要な変化が相場全体にみられている。中東情勢については米国とイランが覚書に合意し、早々と署名された。原油相場は下落基調を強めている。市場全般にリスク選好に傾き、きょうの東京株式市場では日経平均が7万1千円台に乗せ、最高値を更新している。7万円の大台突破後も目立った調整はみられていない。
一方、今週は政策金利発表が相次いでいる。日銀は利上げを発表も市場に十分浸透していたことで無難に通過した。そして、昨日の米FOMCではタカ派的な内容が際立った。メンバーの金利見通しは従来の1回利下げから1回利上げへと大きく転換した。為替市場ではドル買いが強まっている。介入警戒感もあってドル円の上昇は比較的緩やかだが、着実に160円台で底固めしている印象だ。さすがに米株は下落反応を示したが、本日の米株先物は中東情勢の改善を好感して反発している。
タカ派FRBと中東リスク後退が交錯するなかで、株式市場は崩れることなく、ドル円も160円台を維持している。
この後の海外市場での注目イベントは英中銀政策金利発表だ。市場では7対2での金利据え置きが予想されている。ピル氏、グリーン氏が利上げを主張するとみられている。金利据え置き自体は市場に織り込み済みとなっており、上記の票割れの強弱にポンド相場が反応することが想定される。短期的に原油相場が急落していること、中期的には根強いインフレ警戒があること、どちらに重点が置かれるのかが関心事となる。
また、米国では新規失業保険申請件数(06/07 - 06/13)、フィラデルフィア連銀景況指数(6月)、景気先行指数(5月)、対米証券投資(4月)などの経済指標が発表される。一連の指標結果が、FRBのタカ派姿勢に対する支援材料となるのか、その結果を確認しておきたい。
その他の指標発表予定は、スイス中銀政策金利(2026年 第2四半期)、ノルウェー中銀政策金利(6月)、ユーロ圏経常収支(4月)、ユーロ圏建設業生産高(4月)、チェコ中銀政策金利(6月)など。各中銀は政策金利の据え置きが想定されている。
発言イベント関連では、ナーゲル独連銀総裁、コッハー・オーストリア中銀総裁、チポローネECB理事、エスクリバ・スペイン中銀総裁などの講演や会議出席が予定されている。シュレーゲル・スイス中銀総裁の記者会見、レーンECBチーフエコノミストの金融政策会議出席では金融政策に関する説明が行われるだろう。ポンド相場にとっては、英中銀イベントとともに、英下院補欠選挙(メイカーフィールド)が話題となる可能性も指摘される。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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