【本日の見通し】米FOMCを受けたドル高がどこまで進むか
【本日の見通し】米FOMCを受けたドル高がどこまで進むか
注目された米連邦公開市場委員会(FOMC)は、市場予想通り政策金利の現状維持を決定。4会合連続での現状維持となった。なお、投票は全会一致となった。
声明や会見、経済見通しはウォーシュ新議長の色が強く出るものとなった。
声明ではフォワードガイダンスが除かれ、簡素なものとなった。
経済見通しでは、ドットチャートでウォーシュ新議長は自身の見通しを示さなかった。残りの18名の見通しでは9名が利上げ見通しを示し、タカ派な内容となった。事前の市場予想では現状維持が多数派になるとの見方が広がっていた。経済見通し(成長率)は引き下げ、失業率見通しは小幅改善、物価見通しは大きく上昇となっていた。会見では今後の改革姿勢が示された。ドットチャートについても、年末までにタスクフォースが検証することを示している。
また、物価の安定を強調する姿勢も見られ、会合後はドル高が強まった。ドル円は4月30日の高値を超えて160.80円まで上値を伸ばした。米国とイランが本来予定の19日よりも早くオンラインでの覚書署名に踏切るなどの状況を受けて、高値から少しドル高の調整が入ったが、160円台後半を維持しての推移となっており、ドル高の流れが継続している。
市場の米政策金利見通しも利上げ期待を一気に強めている。金利先物市場動向からの見通しを示すCME FedWatchツールでは、次回7月のFOMCでの利上げ確率を、今回の会合前まで8.5%程度しか織り込んでいなかったが、会合を受けて30%程度まで上昇。9月FOMCでは利上げ見通しが、据え置き見通しを上回る状況となっている。
こうした動きがドル全般の買いにつながっている。ドル円でのドル高は、介入警戒感などがある分、ユーロドルなどでのドル高に比べると落ち着いており、ユーロ円やポンド円などクロス円では、外貨売り円買いの動きが広がっている。
ドル円はこれまで上値の目途として意識されていた160.72円を一時的とはいえ超えたことで、流れが変わる可能性がある。クロス円で円高となっている中で、介入は難しいとの意識もあり、落ち着いた動きながらもう一段の上昇となる可能性が十分にあるとみている。161.00円をターゲットにした動きを見込んでいる。
ユーロドルは1.1600ドル近くから1.1478ドルまでユーロ安ドル高となった。その後1.15ドル台を回復したものの、戻りが鈍い印象で、下方向の意識が強い。1.1550手前が重くなる展開を見込んでいる。
ユーロ円は185円台後半から184.54円まで下げた。その後も上値が重い展開。ドル主導でやや不安定なものの、ユーロドルの重さもあり、同様に上値の重さが意識されそう。中東情勢への警戒感後退がどこまでの支えになるのかがポイントとなりそう。185.00-185.20円が上値抵抗水準となりそう。
ポンドドルは1.3400ドル前後から1.3260ドル台を付けた。ユーロドル同様にドル高の勢いが継続すると見ているが、今晩の英中銀金融政策会合への警戒感もあり、この後はやや動きにくい。
ポンド円は213.20円台まで売りが出た。対ドルでの重さもあり、戻りでは売りが出る展開を見込んでいるが、こちらも英中銀会合までは動きにくさがある。
MINKABUPRESS 山岡
執筆者 : MINKABU PRESS
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