【これからの見通し】ドル円は157円を意識、ドル全般もドル高の地合い 英欧金融政策より米雇用関連指標か
【これからの見通し】ドル円は157円を意識、ドル全般もドル高の地合い 英欧金融政策より米雇用関連指標か
ドル円は157円をうかがう展開だ。東京市場ではしばらく157円手前で揉み合っていたが、足元では157円台乗せの動きがみられている。週末の衆院選投開票を控えて、与党勢力の優勢が伝えられており、いわゆる高市トレードの円売り圧力が継続している。ただ、連日の大台替わりに、政府日銀による為替レートチェックや実弾介入のリスクも高まることになる。市場は円安の流れを基調としつつも、突然の円高の動きにも備える必要がありそうだ。かなり緊張感をはらんだ状況となっている。
ユーロドルやポンドドルなどが軟調に推移している。全般にドル高の動きも広がっている。今週発表された米ISM製造業および非製造業景気指数はいずれも前回から上昇しており、米実体経済の改善が示されている。ファンダメンタルズ面からのドル買い圧力がみられている。また、本日は貴金属相場が再び急落しており、ボラタイルな相場が続いている。リスク回避のドル高の面も指摘される。
そのような状況下で、この後の海外市場では、英中銀とECBの金融政策発表が予定されている。英中銀はスーパーサーズデーの回となり、経済見通し公表やベイリー英中銀総裁会見が行われる。今回は政策金利据え置きの見方が有力となっており、市場の関心は票割れに集まっている。前回は5対4の僅差の利下げであったが、今回は概ね7対2での据え置きが予想されている。ただ、6対3の見方も一定数あり、微妙な差にポンド相場が反応する可能性が指摘される。
ECB理事会についても、政策金利据え置きが見込まれている。基本的にECBはインフレ目標を達成したとのスタンスをとっており、しばらくは政策金利を動かさない方針だ。ただ、最近のユーロ高の動きについて、インフレ抑制効果がみられれば、将来的には利下げを行う可能性も指摘されてきている。まだ、一部のECBメンバーに限られているが、為替動向の影響についての言及がある可能性もあろう。ラガルドECB総裁会見が待たれるところだ。
ただ、英欧金融政策について、市場では政策金利据え置きがコンセンサスとなっており、本日の材料としては脇役に回る可能性があろう。主役は新規失業保険申請件数(01/25 - 01/31)、JOLTS求人件数(12月)など米雇用関連指標となりそうだ。新規失業保険申請件数は21.2万件と前回の20.9万件から小幅に増加する見込み。求人件数は725.0万件と前回11月の714.6万件から増加する見込み。予想段階では強弱感が分かれており、結果が待たれる。あすの米雇用統計発表が来週11日に延期されており、目先の雇用関連指標として注目度は高まっている。
その他の経済指標発表は、ドイツ製造業新規受注(12月)、ユーロ圏小売売上高(12月)、英独の建設業PMI(購買担当者景気指数)(1月)、米チャレンジャー人員削減数(1月)、チェコ中銀政策金利(2月)、ブラジル貿易収支(1月)、メキシコ中銀政策金利(2月)などが予定されている。
発言イベント関連では、上記の英欧中銀総裁会見が最も注目される。また、東京夕方には片山財務相が金融イベント「Financial City TOKYO」に登壇(ビデオ出演)、NY時間にはボスティック・アトランタ連銀総裁、、マックレム加中銀総裁などの討論会出席や講演が予定されている。米露核軍縮合意「新戦略兵器削減条約(新START)」が失効する。米主要企業決算では、アマゾンドットコム、マイクロチップが注目される。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。