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ドル円、157円台回復をうかがう水準まで上昇 本日は円安が押し上げ=NY為替概況

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ドル円、157円台回復をうかがう水準まで上昇 本日は円安が押し上げ=NY為替概況

 きょうのNY為替市場、ドル円は買戻しが続き、157円台回復をうかがう水準まで上昇。本日もややドル高の動きが見られていたものの、それ以上に円安がドル円を押し上げている。ユーロ円やポンド円といったクロス円も上昇。

 日本は衆院選の真っ只中だが、高市首相率いる与党が圧勝しそうな情勢。世論調査では自民党単独過半数の見方も出ており、もしそうなれば、高市首相が進める積極財政が国民の信任を得た格好となる。首相は円安についてもある程度容認しているのではとも取れる発言や見方も出ており、批判的なメディアは、インフレへの影響だけを捉えて苦言を浴びせている。そのような状況を使って、投機筋が再び円売りを入れている可能性もありそうだ。ヘッジファンドが円ショートを再び積み上げているといった指摘も出ている。

 一方、ドルについては、次期FRB議長にウォーシュ元FRB議長が決まりそうだが、「短期的にFRBは利下げ再開を急いでおらず、年内の利下げ織り込みも2回より少なくなる可能性がある。そのため、ドルは最近の下落の一部を取り戻す余地がある」との指摘が出ていた。ただし、ドルを本格的に強気では見ておらず、いずれドル安は再開するとの見方から、「ドルの反発局面は戻り売りの好機」とも付け加えている。

 ユーロドルは上値の重い展開が続いた。下げ渋ってはいたものの、1.18ドル台が重い状況に変化はない。本日の21日線が1.17ドル台半ばに来ているが、目先の下値メドとして意識。一方、ユーロ円は円安の流れから一時185円台を回復する場面も見られた。堅調な値動きが続いており、1月23日に付けたユーロ発足以来の高値186.85円付近を視野に入れた動きは続いている。

 本日は1月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値が公表されていたが、予想通りではあったものの、前回から伸びは鈍化し、ECBの2%目標を下回っていた。サービスインフレも12月の3.4%から3.2%へ鈍化し、昨年8ー11月にかけての上昇分をほぼ完全に巻き戻している。エコノミストからはサービスインフレは今後数カ月でECBの予測をさらに下回る見通しだとの見方が出ている。

 賃金上昇率の鈍化やその他の先行指標は、サービスインフレの持続的な低下を示唆しており、これにより年後半にはコア指数も2%を下回り、総合指数は1.5%未満になる可能性があるという。これはECBの予測を下回る水準であり、年後半に利下げが実施される可能性も見込んでいるとしている。

 ポンドドルは売り優勢の展開が続き、1.36ドル台半ばに下落。フィボナッチ38.2%戻しの水準を再び下回る値動きを見せており、1.36ドル割れを試しそうな気配が続いている。本日1.35ドル台半ばに来ている21日線の水準までの下げも視野に入りそうだ。一方、ポンド円は一時215円台まで上昇し、2008年以来の高値水準に上昇したものの、その後は一時213円台まで伸び悩む展開。

 明日は英中銀の金融政策委員会(MPC)の結果が公表されるが、今回は据え置きが確実視されている。また、一部で期待されている利下げ時期についての明言も避ける可能性が高いと見られているようだ。

 しかし、ストラテジストは「インフレ鈍化と労働市場の軟化が組み合わさることで、金融政策の道筋はより低い金利に向かうとの見方が強まるはずだ」と指摘。その上で「利下げは早ければ来月にも実施される可能性がある」と述べている。政府予算を背景に、少なくとも短期的にはインフレ見通しはより穏やかに見えるという。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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