ドル円、156円台を一時回復も後半はドル高が一服=NY為替概況
ドル円、156円台を一時回復も後半はドル高が一服=NY為替概況
きょうのNY為替市場、序盤はドルの買い戻しが続き、ドル円も156円台を一時回復したものの、後半はドル高が一服し、155円台に戻す展開。それでも1月の下げの半分以上を取り戻しており、目先はフィボナッチ61.8%戻しの156.50円を視野に入れそうな気配も出ている。
米軍がアラビア海でイラン製ドローンを撃墜したとの発表があり、落ち着いていたイラン情勢も依然として燻っている。後半には再び、株安と伴にドル安の動きも出ていた。
ここ数日は買い戻されているドルだが、いずれ下落する可能性も指摘されている。アナリストは、FRB議長候補のウォーシュ氏の下でさらなる緩和措置の強化が理由として挙げている。ウォーシュ新FRB議長の下でFRBは追加利下げをする見通しであることから、今年のドルはさらなる弱含みに直面すると述べている。ウォーシュ氏は市場参加者と中銀関係者から高く評価されており、FRBの独立性に対する脅威への懸念は和らぐと思われる。しかし、FRBは依然として利下げする可能性が高いという。
「ウォーシュ氏は以前、FRBが利下げしないことを批判し、生産性の高い成長により米経済はインフレ圧力を生じさせることなく、より成長余地があると強調する可能性が高い」と述べている。
ユーロドルは前半は上値の重い展開が続き、1.17ドル台に値を落としていたものの、後半は1.18ドル台に戻す展開。一方、ユーロ円は買い戻しが続き、184円台を回復。上昇トレンドは維持されている状況。
フランスがようやく予算案を可決したとのニュースは、ユーロが直面している政治的逆風を緩和するはずで、ユーロの上昇に寄与するとアナリストは指摘。予算案は数カ月に渡る論争と政府が一連の不信任投票を乗り切った後に可決された。
同アナリストは「今後を見通すと、明日のユーロ圏インフレ統計も木曜日のECB理事会の決定も、市場を大きく動かす要因にはならないだろう」と述べている。インフレ統計は発表前に十分に織り込まれているはずだとしている。ECBはデータ次第との姿勢を維持し、今後の利上げについて示唆することは避ける公算が大きい。ただ、ユーロの最近の上昇に対する懸念の兆候があれば注視されるだろうとも指摘している。
ポンドドルは上下動し、一時1.36ドル台半ばまで下落したものの、NY時間に入って1.37ドル付近に戻す展開。序盤は前日に引き続きドル高が優勢となっていたが、次第にドルが戻り売りに押され、ポンドドルは買い戻されている。一方、ポンド円は買戻しが優勢で213円台半ばまで一時上昇。21日線の上を回復し、上昇トレンドを維持している。
今週は英中銀の金融政策委員会(MPC)が予定され、据え置きが確実視されているが、その後の見方については見解が分かれている。英インフレが鈍化する中、今後数カ月で利下げする公算が大きいとの指摘が出ている半面、英中銀はインフレと世界経済の動向を巡る不確実性から、年内を通じて金利を据え置く可能性があるとの見方が出ている。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。