英予算案、いずれポンドの重荷となる可能性=NY為替
きょうのポンドドルは1.33ドル台前半での狭い範囲での上下動が見られている。200日線が1.3330ドル付近に来ているが、その付近での次の展開に向けて待機している状況。11月のリバウンド相場に若干過熱感も出ているものの、下押す動きもなく底堅さは堅持している状況。一方、ポンド円は207円台に上昇しており、昨年7月以来の高値水準を更新している。
先月の予算案発表後、スターマー政権は批判を浴びているが、英政府の結束した姿勢がポンドの一段安を防いでいる。しかし、ポンドは依然として安全圏にはないとの指摘も出ている。スターマー首相はリーブス財務相を擁護し、増税を正当化するために、経済見通しを過度に悲観的に示して有権者を誤解させたとの批判を退けた。
しかし、予算案はポンドにとって長期的な問題になるという。2029年の総選挙を控えて、後半に設定された歳出削減が実際に実行できるのか疑問視されているためだ。明確な解決策がない中、この問題はポンドの潜在的な重荷となる可能性が高いと指摘している。
GBP/USD 1.3327 GBP/JPY 207.73 EUR/GBP 0.8735
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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