ユーロ、ボラティリティの低下は次の変動の前触れ=NY為替
きょうのユーロドルは、この日の米消費者物価指数(CPI)を受けてドル安が強まったことから、NY時間に入って1.16ドル台半ばまで一時上昇した。ただ、買戻しを強める動きまでは見られず、1.16ドル台での狭い範囲での上下動に終始している。一方、ユーロ円は買い戻しが続いており、10月9日に付けたユーロ発足以来の高値を再び試す動きが出ている。
最近のユーロドルは1.16ドル台で動きが止まっているが、この落ち着きは長く続かない可能性が高いと指摘がアナリストから出ている。落ち着きを反映して、オプション市場では3カ月物の予想変動率(インプライド・ボラティリティ)が過去3週間で最も低い水準に低下している。10月3日には1年ぶりの低水準であるを記録していた。
一般的にボラティリティの低下は次の変動の前触れとも認識されているが、現在の地政学的環境を踏まえると、ボラティリティは再び上昇する可能性があるという。特に、来週予定されているトランプ大統領と習近平国家主席の米中首脳会談を前に相場が動意づく可能性があるという。
EUR/USD 1.1630 EUR/JPY 177.74 EUR/GBP 0.8746
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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