ポンド、英指標の持続的な下振れサプライズが圧迫=NY為替
きょうもポンドドルは下値模索が続き5日続落。本日は1.33ドル台前半まで下げ幅を広げているが、目先は10月14日の安値1.3250ドル付近、その下には200日線が来ている。本日は1.3220ドル付近。一方、ポンド円はリバウンドの流れを継続し、203円台後半まで一時上昇。高市トレードの直近高値205.30円を視野に入れた動きが続いている。
前日発表の英消費者物価指数(CPI)は下振れサプライズとなったが、これはコロナ後から持続しているトレンドであり、年末にかけてポンドを圧迫する要因になるとの指摘が出ている。近年の英インフレ指標は、4月に行われる大幅な価格改定によって歪められている。これらの改定は新しい現象ではないが、コロナ以降の高インフレによって、価格圧力がより持続的となり、予測を狂わせているという。
過去数年の傾向として、第4四半期には英景気関連データが下振れする傾向がある。同じことがインフレについても言え、年末にかけてデータが出揃うにつれて、英中銀が利下げに動く余地がさらに広がり、ポンドにとっては逆風になると述べている。
GBP/USD 1.3320 GBP/JPY 203.39 EUR/GBP 0.8718
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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