ドル円、一時151円台に上昇 円キャリートレードの声も=NY為替序盤
きょうの為替市場、円安が加速しており、ドル円は一時151円台まで上げ幅を広げ、8月1日につけた直近高値150.90円付近を一時突破した。本日はドル買いも見られドル円をサポートしている。
目先は1月高値から4月安値の下降波のフィボナッチ61.8%戻しが151.60円付近に来ている。50%水準の149.40円付近をしっかりと上抜けていることから、到達する可能性も高そうだ。
高市氏の新総裁就任をきっかけに円相場は再び円安の動きを強めているが、一部には円キャリートレード復活の声も出ている。「市場は短期的に円キャリートレードが復活したと結論づける可能性が高い」との指摘も出ている。
日銀の政策金利は0.50%とスイス以外の国と比較すれば圧倒的に金利水準が低い中、日銀の利上げペースが想定ほど早くないとの観測が広がれば、円キャリートレードの声が台頭してもおかはしくない。また、米政府機関が閉鎖しているにもかかわらず、米株式市場は堅調な動きが続いており、市場のリスク許容度が高まっていることも、円キャリートレードをフォローする。
なお、短期金融市場では、今月末の日銀決定会合での利上げ確率は先週の55%程度から20%程度に急低下している一方、12月については60%程度の確率で見ている。
なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は151円に観測されている。
7日(火)
150.00(8.0億ドル)
151.00(7.7億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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