ドル円、147.20円付近まで買い戻される 100日線はいまのところ維持=NY為替
その後、ドル円は下げ渋る動きが出ており、147.20円付近まで買い戻されている。本日は米政府機関の閉鎖やこの日発表のADP雇用統計で雇用者数が予想外の減少となったことで、ドル円は146.60円付近まで一時下落する場面も見られた。本日146.50円付近に来ている100日線を試す展開になるかにも思われたが、いまのところ維持されている格好。
本日は日銀短観が公表されていたが、大企業製造業の景況感は2四半期連続で改善を見せ、日銀の早期利上げ観測をサポートしていた。また、企業の2025年度利益予想が僅かに上方修正されていた。
エコノミストからは、最近合意した関税が11月から発表される大企業の上半期決算に織り込まれ、その後、中小企業に波及すると見られる。そのため、より正確な推計が得られるのは12月短観まで待つ必要があるとの指摘も出ていた。
短観で関税による下押し圧力の兆候が見られるようであれば、日銀の早期利上げ観測に慎重な見方を取るのが賢明だという。
USD/JPY 147.21 EUR/JPY 172.55
GBP/JPY 198.32 AUD/JPY 97.27
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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