ユーロドルは本日高値圏での推移 来週はユーロ圏HICP ベース効果による上昇の見通し=NY為替
NY時間の終盤に入って、ユーロドルは1.17ドルちょうど付近と本日高値圏での推移となっている。本日の為替市場はドルの戻り売りが優勢となっており、ユーロドルは買い戻しが出ている。ただ、本日1.1735ドル付近に来ている21日線までは戻せていない状況。
来週は9月分のユーロ圏消費者物価指数(HICP)の速報値が発表される。予想では総合指数で前年比2.3%への上昇が見込まれている。8月は2.0%だった。一方、コア指数は2.3%で変わらず。
総合指数は主にエネルギーコストに関連した前年のベース効果によって押し上げられると見られている。欧州委員会の週次データからの推計によると、ガソリン価格は前月比では0.1%低下する見込みだが、前年の9月に3.7%下落していたことから、前年比では計算上高く出ると見られている。
コア指数についても輸送価格が影響する見通し。前年の9月は航空運賃が17.2%下落していたが、今年はそのような大幅下落は見込まれていない。
EUR/USD 1.1704 EUR/JPY 174.93 EUR/GBP 0.8730
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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