ポンドドル、1.35ドル半ばに伸び悩む 英GDPは予想上回るも基調は弱さが垣間見られる=NY為替
きょうの為替市場は米生産者物価指数(PPI)を受けてドル高が優勢となる中、ポンドドルは戻り売りに押され、1.35ドル半ばに伸び悩んでいる。本日は第2四半期の英GDP速報値が発表されていたが、前期比0.3%増と予想を上回った。英中銀の追加利下げ観測をさらに後退させ、ポンドも一時的に買いの反応を見せていた。
しかし、エコノミストからは、「詳細を見ると基調は弱さが垣間見られる」との指摘も出ている。特に民間国内需要の低迷が目立つという。政府支出が成長の主な要因で、昨年10月の予算で発表された歳出拡大策の効果と見られる。一方、懸念されるのは家計消費が0.1%増と依然として弱い点で、企業の設備投資も1.1%減となり、第1四半期の大幅増の一部を取り崩した。
ただ、今回の数字が英中銀の判断に大きな影響を与えるとは考えにくく、むしろ追加利下げの有無については、インフレや労働市場のデータ次第となるとも述べている。
GBP/USD 1.3546 GBP/JPY 200.09 EUR/GBP 0.8603
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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