ポンド、財政懸念と利下げ観測で下げ幅拡大=NY為替
きょうのポンドドルは下げは一服しているものの、買い戻そうという気配もなく、1.34ドル台での推移が続いている。21日線を下放れしており上値が重くなる中、目先は6月安値の1.3370ドル水準を試しに行くか注目される。
全体的なドル買い戻しの流れがポンドドルを圧迫しているが、ポンド自体も財政懸念と利下げ観測で上値が重くなっており、対ユーロで3カ月ぶりの安値を付けている。英中銀の利下げペース加速や、財政の穴埋めのための増税観測が重石となっているようだ。ベイリー英中銀総裁はタイムズ紙のインタビューで、「雇用市場の減速が急激過ぎる場合、より積極的な利下げが可能だ」と述べていた。その点では、今週は木曜日に英雇用統計の発表が予定され、重要性が高まっている。
エコノミストからは、先週発表された5月の月次GDPの弱い結果を受け、8月利下げがより確実になり、秋の追加増税のリスクも高まっているとの指摘も出ていた。
GBP/USD 1.3474 GBP/JPY 198.61 EUR/GBP 0.8675
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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