【これからの見通し】8月最終取引日、きょうは米PCE価格指数も市場の視線は米雇用統計へ
【これからの見通し】8月最終取引日、きょうは米PCE価格指数も市場の視線は米雇用統計へ
きょうは8月の最終取引日となる。今週は材料が交錯して方向感に出にくい週となっている。トランプ米大統領がクック米FRB理事を解任するとし、クック理事がこれに対して法的根拠がないと拒否、戦う姿勢を示した。市場は混乱した反応を示したが、次第に中央銀行の独立性に対する疑問が広がったことで、ドル売り圧力となったようだ。
一方で、米GDP改定値(第2四半期)は前期比年率+3.3%と予想を上回る上方修正となった。消費や純輸出の改善、設備投資などが数字を押し上げていた。新規失業保険申請件数もやや低下した。米経済ファンダメンタルズ指標は比較的良好なものだった。これは先々の米利下げ観測を後退させる材料となっている。ただ、市場では9月利下げ観測が引き続き高い。
本日は米個人所得・支出(7月)、米PCE価格指数(7月)、米卸売在庫(速報値)(7月)、シカゴ購買部協会景気指数(PMI)(8月)、ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)(8月)など一連の米経済指標が発表される。特に、インフレ動向についてはPCE価格指数に対する注目度が高い。市場予想は、前年比+2.6%と前回と同水準、コア前年比は+2.9%と前回の+2.8%から若干の上昇が見込まれている。CMEフェドウォッチによると、9月25bp利下げについて現時点で85.2%が織り込まれている。残りは据え置きを織り込んでいる状況。結果次第では、これらの数字に変化がみられそうだが、全般的な利下げ観測には変化はみられないだろう。
市場の視線は来週末の米雇用統計に移っているようだ。前回が衝撃的な下方修正となっただけに、指標自体への信頼度が低下していることが懸念されている。再び極端な修正が入らないのか、市場は慎重に待つ状況になっている。前回と同様に労働市場の悪化が示されれば、年内3回利下げの可能性が高まってゆきそうだ。
minkabu PRESS編集部 松木秀明

執筆者 : MINKABU PRESS
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