広告を非表示にする
ad hide img

みんかぶプレミアム会員なら
広告非表示で利用できます

※サイトからのお知らせは除きます

【これからの見通し】中東情勢は極めて流動的も、為替市場など静観 日銀の次は米FOMC

為替 

【これからの見通し】中東情勢は極めて流動的も、為替市場など静観 日銀の次は米FOMC

 イスラエルとイランの紛争は激化の一途をたどっている。しかし、プーチン露大統領に続いてご本尊のトランプ米大統領が停戦に向けた動きを見せている。要はイランに核開発をあきらめろということだろう。現実問題としてイスラエルが制空権を握っていることから、イランの反攻はじり貧となることが予想される。イラン政権の弱体化が想定されるなかで、イラン側の体面を維持しつつ双方が刀を鞘に納めることが求められる状況となっているようだ。トランプ大統領はG7を早めに切り上げてイラン問題に集中する姿勢を示しており、早期解決への期待もあるようだ。

 中東での戦争状態とあって、原油相場や金相場の反応は大きかったが、それに比べて為替相場や株式市場は限定的かつ一時的な反応にとどまっている。ドル相場はドル安の流れを維持しており、目立った変化はみられていない。

 また、本日は日銀が予想通り政策金利を0.5%に据え置いた焦点となっていた国債買い入れについても「2026年4月から国債買い入れを毎四半期2000億円程度ずつ減額」としており、事前に市場に広がっていた観測通りの内容となった。10年債利回りは想定通りの内容に、利回り上昇と反動の動きがみられている。このあと、日本時間午後3時半から始まる植田日銀総裁の説明および質疑応答が注目される。

 市場の次の視線は米FOMC会合に注がれることとなる。CMEフェドウォッチでは据え置きがほぼ100%の織り込み度となっている。その面では無風での通過が想定される。パウエル議長会見で、関税がインフレに与える影響について慎重な見方が示されることが想定され、市場の年内あと2回程度の利下げ織り込みとの折り合いとどのようにつけるのかがポイントとなりそうだ。

 この後の海外市場で発表される経済指標は、香港雇用統計(5月)、ドイツZEW景況感指数(6月)、カナダ国際証券取扱高(4月)、米小売売上高(5月)、米輸入物価指数(5月)、米輸出物価指数(5月)、米鉱工業生産指数(5月)、米企業在庫(4月)、米NAHB住宅市場指数(6月)などが予定されている。米小売売上高の予想は前月比-0.6%と前回の+0.1%から減少に転じる見込み。自動車・ガソリン除く前月比では+0.3%と前回の+0.2%から伸びが加速する見込み。鉱工業生産は前月比変わらずと、前回と同様の結果が予想されている。

 発言イベント関連では、上記の植田日銀総裁会見のほかに、ビルロワドガロー仏中銀総裁、センテノ・ポルトガル中銀総裁などの講演が予定されている。米5年インフレ連動債(TIPS)入札(230億ドル)が実施される。
 
minkabu PRESS編集部 松木秀明

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

為替ニュース/コラム

一覧を見る

注目ニュース

新着ニュース

ad hide img

みんかぶプレミアム会員なら
広告非表示で利用できます

※サイトからのお知らせは除きます

ad hide img

みんかぶプレミアム会員なら
広告非表示で利用できます

※サイトからのお知らせは除きます

主要通貨レート

関連ETF

直近24時間の重要経済指標

ad hide img

みんかぶプレミアム会員なら
広告非表示で利用できます

※サイトからのお知らせは除きます