ユーロドル、一時1.14ドル台半ばまで上昇 今週はECB理事会=NY為替
きょうはドル安が優勢となる中、ユーロドルは一時1.14ドル台半ばまで上昇している。1.14ドル台に強い上値抵抗も観測されているが、いまのことろ吸収しているようだ。1.14ドル台を維持し、エネルギーを蓄えて1.15ドル台を試す展開になるか注目される。
ユーロの重要イベントとしては何と言っても5日木曜日のECB理事会であろう。昨年からの利下げサイクルで8回目となる利下げに踏み切る見込み。今回の利下げで中銀預金金利は2.00%まで低下し、ECBが中立水準と想定している1.75-2.25%の水準に突入する。
一方、市場はそれ以降の利下げの有無に注目している。インフレ見通しに不透明感が増す中、理事会内の分裂が表面化する可能性も指摘されているようだ。過去7回の利下げでは、理事会内での対立はあまりなかった。一部の理事は加盟各国政府による財政支出加速を懸念し、2%を下限にすべきとの声も出ているようだが、トランプ関税の影響がまだ不透明な中、成長の下支えを求める声も出ている状況。
EUR/USD 1.1429 EUR/JPY 163.20 EUR/GBP 0.8438
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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