ポンドドルも下値警戒感が強まり出す 関税よりも英インフレ指標に注目との指摘=NY為替
きょうの為替市場は米中貿易協議の進展のニュースで市場はリスク選好の雰囲気が広がる中、ドル高が強まっている。ポンドドルは1.31ドル台半ばまで下落しており、21日線を下放れる展開を強めている。下値警戒感が強まり出しているようだ。
英中銀は先週の金融政策委員会(MPC)で利下げを決めたが、市場は次回6月は据え置きとの見方を強めている。先週のMPCで利下げへの慎重姿勢が予想以上に強かったため。
そのような中、ロンバルデッリ英中銀副総裁が本日のコンファレンスで、「関税よりも英インフレ指標が焦点である」と述べていた。関税の英経済への直接的な影響は最小限に留まり、その懸念は後退している。それ以上に焦点はインフレに置かれているという。サービス部門と賃金データからは、インフレの段階的な鈍化が確認されているものの、インフレ目標の上での推移に変化はなく、継続的な監視が必要だと指摘した。
GBP/USD 1.3166 GBP/JPY 195.69 EUR/GBP 0.8412
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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