東京株式(大引け)=1284円安、米ハイテク株安を引き継ぎ波乱含みの展開に
5日の東京株式市場はリスク回避の流れが強まり、日経平均株価は一時2400円を超える急落に見舞われた。終始先物に振り回される展開だったが後場は下げ渋った。
大引けの日経平均株価は前営業日比1284円93銭安の5万212円27銭と大幅続落。プライム市場の売買高概算は34億4287万株、売買代金概算は9兆582億円。値上がり銘柄数は420、対して値下がり銘柄数は1145、変わらずは50銘柄だった。
きょうの東京市場は朝方から先物主導で大きく下値を探る展開となった。前日の米国株市場ではエヌビディア<NVDA>やパランティア・テクノロジーズ<PLTR>などAI・半導体関連を中心にハイテク株が売られる地合いとなり、ナスダック総合株価指数の下げが目立った。東京市場では朝方は為替市場の円高進行なども嫌気され、先物への大口売りに引きずられる形で次第安の展開に。日経平均の前引けはほぼ安値引けで5万円大台を大きく割り込んだ。後場は空売り筋の買い戻しや出遅れていた向きの押し目買いなどで下げ渋ったが、大引けは1300円近い下げで着地している。全体売買代金は9兆円台に乗せ、10月30日の10兆円には及ばなかったものの活況相場が続いている。
個別では、断トツの売買代金をこなしたソフトバンクグループ<9984>が急落したほか、アドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>、ディスコ<6146>、東京エレクトロン<8035>など半導体主力株が軒並み大きく水準を切り下げた。そのなか、ソシオネクスト<6526>の下げの大きさが際立った。フジクラ<5803>、三菱重工業<7011>、日立製作所<6501>なども下落。トヨタ自動車<7203>も軟調だった。ヒロセ電機<6806>が値下がり率トップに売り込まれ、帝人<3401>も大きく下値を探る展開に。
半面、任天堂<7974>が逆行高、サンリオ<8136>も物色人気となった。ファーストリテイリング<9983>も堅調。東京電力ホールディングス<9501>が大幅高。TOB対象のブレインパッド<3655>が急騰、TOA<6809>、ティラド<7236>、日本ハム<2282>、日本精工<6471>なども値を飛ばした。住友ファーマ<4506>、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス<7532>も活況高となった。
出所:MINKABU PRESS
執筆者 : MINKABU PRESS
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