英中銀の決定がポンドに与える影響は小さい=NY為替
きょうもポンドドルは上値追いが続いており、1.30ドルを試しそうな雰囲気が出ている。米国とEUとの間が貿易戦争を繰り広げている一方、英国は関税の恐怖も小さいと見られていることから、その点ではポンドドルは上値を追い易いようだ。
来週は英中銀の金融政策委員会(MPC)が予定されており、据え置きがほぼ確実視されている。アナリストは「市場が外部要因に注目する中、英中銀の次回の政策決定はポンドにほとんど影響を与えない可能性がある」と指摘している。ただ、将来の緩やかな利下げシグナルには固執する見通しだという。
慎重なアプローチは最終的にポンドを支えると見ているようだが、ポンドは最近、リスク回避やドイツの財政拡大計画など欧州のゲーム・チェンジ的な出来事からユーロに対しては下落している。ユーロ圏の成長見通しは中期的には改善が見込まれているものの、目先の英経済のパフォーマンスは年末にかけてポンドを対ユーロで上昇させるはずだとも述べた。
GBP/USD 1.2970 GBP/JPY 192.33 EUR/GBP 0.8402
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。