ドル円はトランプ相場で乱高下=東京為替概況
ドル円はトランプ相場で乱高下=東京為替概況
トランプ大統領就任式で関税発動が見送られ、就任演説でも関税についての言及が少なかったこともあって、ドルが全面安となった後を受けた東京市場。就任式前後の市場の混乱が限定的で、今週の日銀金融政策決定会合では想定通り利上げを実施との思惑から円買いが強まり、就任式前後の安値を割り込んで、17日の安値も割り込む154円91銭をつけた。少し戻して155円10銭台で推移していたところに、トランプ政権が2月1日発動でメキシコとカナダへの25%関税と報じられたことで一気にドル高。ドル円は156円23銭を付けた
ドル高一服後はドル売り円買いが強まった。対中関税への警戒感が見られたが、リスク警戒の円買いが優勢となり、その後中国への関税の話が出なかったことで、急騰分をすべて打ち消して154円78銭までドル安となった。安値を付けた後は反発を見せ155円40銭台を付けている。
メキシコペソは海外市場で1ドル=20.90ペソ近くから20.44ペソまで下げて、その後いったん20.70台に戻すも、ペソ高が強く、朝は20.50ペソ前後での推移となっていた。2月1日からの関税が報じられて20.80前後に戻すと、その後もペソ安圏推移。
海外市場で1.4450カナダ前後から1.4262カナダを付けたドルカナダは1.4300前後で東京朝を迎え、関税の報道に1.4516と海外市場の高値を超えて上昇。その後1.4400カナダ割れを付けている。
ユーロドルは昨日東京市場の1.02台から1.03台前半を付けた後、米大統領就任式前後のドル安に1.0435を付けた。メキシコとカナダへの25%関税で1.0350台を付けた。その後1.0400前後が重くなっている。
ユーロ円は海外市場の162円30銭台を付けたが、その後はやや円買い。東京朝の162円20銭前前後から160円96銭を付けた。
MINKABUPRESS 山岡
執筆者 : MINKABU PRESS
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