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ドル円、関税の報道で乱高下 ドル円は157円台=NY為替序盤

為替 

 きょうの為替市場はトランプ氏の関税を巡る報道で乱高下している。最初はドル売りが急速に強まり、ドル円も158円付近から156円台前半まで急速に下落した。トランプ次期大統領の補佐官たちが関税について、全ての国に適用されるが、重要な輸入品のみを対象とする案を検討していると伝わった。ワシントン・ポスト紙が伝えた。現在の議論の中心となっているのは、国家安全保障や経済安全保障に不可欠とみなされる特定の分野のみに課すという案だという。

 その後、トランプ氏がその報道を否定し、「自分の関税政策を後退させることはしない」と述べたことで、ドルは一気に買い戻され、ドル円も157円台に戻す展開が見られている。

 東京勢も正月休みから復帰し、ドル円も2025年の相場が本格的にスタートしている。全体的には模様眺めの雰囲気で、1月20日のトランプ政権発足後の動きを模索する展開が見られている。関税や対中強硬策、減税、規制緩和、不法移民規制などが言われる中、為替市場のシナリオはドル高と見られているが、実際にどうなるか市場も注視している状況。

 日銀の早期利上げ期待が後退しており、1月の可能性を排除はしていないものの、3月の方を高めている状況。こちらもトランプ氏の経済政策に対する日本経済および世界経済への影響を確認したいムードのようだ。

 ドル円は158円には慎重な雰囲気だが、下押す動きもなく、昨年7月以来の高値圏での膠着した値動きが続いている。チャート的にはもう一段の上値追いの体勢と整えているといった雰囲気だが、再び160-165円のゾーンを試しに行くか注目される。

 なお、日本時間0時のNYカットでのオプションの期日到来は現行付近には観測されていない。

6日(月)
156.00 (13.6億ドル)

8日(水)
157.50 (13.7億ドル)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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