ユーロドル、1.06ドル台を再びうかがう展開 今週はECB理事会=NY為替
きょうの為替市場はドル買いが一服する中、ユーロドルに緩やかな買い戻しが出ている。1.06ドル台を再びうかがう展開を見せており、回復できるか注目される。積極的に上値を追う動きまではないが、年末も接近する中で、ポジション調整中心の値ごろ感の買いが出ているものと見られる。
今週は12日木曜日に年内最後のECB理事会が開催される。0.25%ポイントの利下げは確実視しているものの、一部で出ている0.50%の大幅利下げへの期待は小さい。サービスインフレや賃金動向も気掛かりな中で、ECB理事からの慎重なペースでの利下げの声が大きく、大幅利下げの可能性は急速に後退している。
しかし、ドイツ経済に黄色信号が点灯しているほか、トランプ関税への警戒もあり、来年以降のECBはインフレから景気配慮型の政策にシフトするとの見方は根強い状況。その辺のヒントを声明やラガルド総裁の会見から探ることになりそうなほか、今回はECBスタッフの経済見通しも発表され、注目される。
EUR/USD 1.0591 EUR/JPY 159.96 EUR/GBP 0.8277
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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