ECB、中立金利に関する議論が今後数カ月のうちに注目を集める=NY為替
ドル買い・円買いの動きが根強い中で、ユーロ円は158円台前半と本日安値圏での推移となっている。米雇用統計発表直後に159.60円付近まで上昇する場面も見られていたが、その後は一気に158円台前半まで下落する展開。ユーロ円は今週に入って買戻しも見られていたが、160円の水準には慎重なようだ。
ECBの適切な中立金利に関する議論が始まり、今後数カ月の間に注目を集めるとの指摘がエコノミストから出ている。中立金利の範囲に関する不確実性や、依然として高いインフレを考慮すると、政策金利は中立金利に向けて緩やかな下降を続ける可能性が高いという。
市場は、2025年下半期にECBは今回の利下げサイクルのターミナルレート(最終到達点)に到達し、それは1.8%前後と見ている。その市場の予想は同エコノミストの予測と概ね一致しているという。
ただ、全体的に市場の予想は妥当と考えるが、米選挙後にユーロ圏の成長の更なる下振れリスクも想定されるとも指摘している。
EUR/JPY 158.28 USD/JPY 149.95 EUR/USD 1.0556
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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