【これからの見通し】中国政策期待を温存、為替相場は静かな週明けに
【これからの見通し】中国政策期待を温存、為替相場は静かな週明けに
週明けは、東京市場がスポーツの日の祝日のため休場となっている。この後の海外市場では、米国市場がコロンブスデーの祝日のため債券市場が休場、コロンブスデーの祝日のため債券市場が休場となる。
この後の海外市場での経済指標の発表は、英欧米加などの主要国については目立った予定はなし。中国貿易統計(9月)、インド消費者物価指数(CPI)(9月)など一部の新興国指標に限定される。
発言関連では、ディングラ英中銀委員、ビルロワドガロー仏中銀総裁、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁、ウォラー米FRB理事などの講演やイベント参加が予定されている。英中銀のなかではハト派とみられるディングラ英中銀委員や、同じくECB内でハト派とみられるビルロワドガロー仏中銀総裁などの発言に市場のどのように反応するのかが注目されよう。
市場の目下の関心は、中国の追加経済対策となっている。先週末12日には中国財務省が会見で、不動産市場の安定化と地方政府の債務問題への対処を目的とした主要優先事項について強調していた。また、銀行の資本増強と不動産安定化の取り組みを支援するため、特別債券を発行することを示唆した。市場では追加の財政出動への期待が高まることとなっている。
ただ、具体的な内容や数字などに対する言及は先送りされており、まだ未知数の面もある。10月末に全国人民代表大会(全人代)が開催される予定となっており、それまでの期間に段階的な発表があることが想定されているようだ。週明けの上海株は堅調に推移、香港株は売りが先行したが、下げ渋っている。市場はおおむね期待を温存しているようだ。
ドル円は149円台前半、ユーロ円は163円前後などで推移している。やや上昇一服となっているものの、弱保ち合い程度の値動きにとどまっている。この後の海外市場でも材料難となっており、主要市場の休場とともに静かな相場展開となりそうだ。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
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執筆者 : MINKABU PRESS
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