【これからの見通し】今週は調整含みで始まる、悪材料に神経質に
【これからの見通し】今週は調整含みで始まる、悪材料に神経質に
先週末の米雇用統計発表を経て、週明けからは調整含みの相場展開になっている。米経済のソフトランディング期待に変化はみられていないが、米債利回りの上昇などで株式市場には調整が入りやすい状況にある。急伸が続いた香港ハンセン指数にもきょうは大きく調整売りが入っている。政策期待も息切れか。大幅高で取引を再開した上海総合指数の大引けがどうなるのか、注意してみたいところだ。
また、中東での緊張なども状況には前向きな変化の兆しはみられず。イスラエルとハマスとの衝突が始まってから1年がたつ節目でもあり、市場の目が地政学リスクに引き戻された面もありそうだ。
今週後半には米消費者物価指数や米生産者物価指数が発表される。また、毎週の注目材料、米新規失業保険申請件数も発表される。まだ週前半とあって、材料難の相場が続きそうだ。
この後の海外市場で発表される経済指標は、米貿易収支(8月)、カナダ国際商品貿易(8月)など。金利見通しに変化をもたらすほどの指標ではないだろう。
発言イベント関連では、センテノ・ポルトガル中銀総裁、ボスティック・アトランタ連銀総裁、 ナーゲル独連銀総裁、コリンズ・ボストン連銀総裁など米欧金融当局者の講演イベント参加が予定されている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明

執筆者 : MINKABU PRESS
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