ドル円、一時145円台に上昇も維持できず=NY為替
きょうのNY為替市場はドル買いが強まる中、ドル円は一時145円台に上昇する場面が見られた。しかし、145円台に入るとオプション絡みの防戦売りも観測される中で、上値を抑えられている。前日は143円台前半まで下落していたが、ドル円は激しい上下動が続いている。特に材料はなく、月末のフローに伴うドル買いと見られているようだ。
ストラテジストからは、ここ数日のドルは急速に下落していたので、いくらか買い戻される可能性があるが、インフレが現行水準で底を打つか、米国の経済活動が上向きにサプライズでもしない限り、ドルの反転は売りのチャンスだとの指摘も出ている。
同ストラテジストは、来年にかけてのFRBの利下げでドルはさらに弱くなると予想しており、ベースケースではドル急反転よりもむしろ、短期的に弱含みでの推移が予想されるという。その場合、ドル円も上値は重そうだ。
USD/JPY 144.58 EUR/JPY 160.89
GBP/JPY 191.03 AUD/JPY 98.10
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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