アジア株は下落、米景気減速懸念でリスク回避強まる 台湾株は7%安、狼狽売りに見舞われる
アジア株は下落、米景気減速懸念でリスク回避強まる 台湾株は7%安、狼狽売りに見舞われる
東京時間11:00現在
香港ハンセン指数 16807.95(-137.56 -0.81%)
中国上海総合指数 2910.73(+5.58 +0.21%)
台湾加権指数 20087.11(-1550.98 -7.17%)
韓国総合株価指数 2554.20(-121.99 -4.56%)
豪ASX200指数 7717.70(-225.54 -2.84%)
アジア株は上海を除いて下落、前週末の米株大幅下落を受け売り優勢で始まった。時間外でもダウは一時400ドル近く、ナスダックは2.6%も下落した。
米労働市場の悪化を受け米国の景気減速懸念が高まっている。米ゴールドマンサックスは来年の米国のリセッションの可能性を従来の15%から25%に引き上げた。
7月の米雇用統計は雇用者数の伸びが予想を大きく下回り、失業率は約3年ぶりの高水準。平均時給の伸びは約3年ぶりの低い伸びとなった。雇用統計を受けFRBが9月会合で50bpの利下げに踏み切るとの見方が広まっているほか、一部では9月会合を待たずに緊急会合を開き利下げに踏み切るとの観測すら浮上している。本来なら米利下げは株式市場にとって喜ばしいことだが、最近の弱い米経済統計を受け利下げ期待を通り越して米国の景気減速懸念が高まっている。
台湾株は7%超安、パニック的な売りに見舞われている。前週末は終値で1000ポイント超下げ過去最大の下落幅を記録したが、きょうその記録を更新しそうだ。全銘柄が下落。TSMCは5.9%安。900台湾ドル台を割り込み約2カ月ぶり安値をつけている。
一方、上海株は小幅反発。株が下落すれば政府系ファンドが動き出す可能性が非常に高いため、ある意味で中国株は逃避先としての魅力を増している。また、きょう発表された中小企業を対象とした財新の非製造業PMIが予想以上に上昇したことも好感されている。財新の7月非製造業PMIは52.1と前回の51.2から大きく上昇した、市場予想は51.5だった。
執筆者 : MINKABU PRESS
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