米GDPきっかけにドル円に買い戻し ただ、自律反発の域は出ず=NY為替序盤
きょうも円の買い戻しが加速し、ドル円はロンドン時間に一時151円台に急落していた。しかし、NY時間にかけて買い戻しが膨らみ、一時154円付近に戻す荒い展開が見られている。先ほど発表の第2四半期の米GDP速報値が年率換算で2.8%のプラス成長と予想を上回り、個人消費も予想を上回った。これを受けてドル円は急速に買い戻されている。
152円を割り込むと、短期のテクニカル的にではあるが、売られ過ぎのゾーンに入る。さすがに買い戻しのきっかけを探す中で、本日の強い米GDPは好都合だったようだ。
しかし、9月のFRBの利下げ期待や日銀の早期利上げ期待が浮上する中で、市場はこれまでの円キャリー取引の巻き戻しを加速させている。ドル円はポイントを次々とブレイクする中で、ロング勢のセンチメントも一旦消えている模様。
NY時間に入って急速に買い戻されてはいるものの、あくまで自律反発の域は出ず、200日線が控える151円台半ばの水準を試しそうな気配が続いている。一部からは150円を試すとの指摘も出ている模様。155円にかけては戻り待ちの売りオーダーも多く観測されている。
なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は現行付近には観測されていない。
25日(木)
現行付近にはなし
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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