来年のECB利下げの見方は少し慎重すぎるとの見解=NY為替
きょうのユーロドルは緩やかな売りに押されており、1.08ドル台半ばに値を落としている。ユーロドルは戻り売りが続いており、1.10ドルから徐々に下放れる展開が続いているが、目先は1.08ドル台前半に、200日線を始め、21日線、100日線が混在しており、下値メドとして意識される。
ECBは先週の理事会で9月の追加利下げにコミットはしなかったものの、否定もしなかった。市場には思ったほどハト派な印象ではなかったとの見方も広がっていたが、短期金融市場では80%の確率で9月の追加利下げが織り込まれている。
一方でストラテジストからは、市場の2025年のECB利下げに対する見方は少し慎重すぎるとの見解が出ている。年内のECBの利下げに関する市場の価格設定は概ね妥当だが、それ以降については慎重すぎるという。ECBは年内にさらに四半期ごとに2回の利下げを実施し、来年9月までには中銀預金金利が2.00%に達すると予想しているという。仮にECBがより緩やかな利下げを選択したとしても、中銀預金金利は2.25%だという。短期金融市場では2025年末の中銀預金金利を2.40%と予想している。
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MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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